「くだもの」 書棚から
9月に入り、一気に秋らしくなってきました。毎週頼んでいる野菜の定期食品にも、梨が入っており、ますます秋らしさを感じています。
そんな秋に読みたくなるのが、
平山和子 作「くだもの」福音館書店
です。
古典の絵本、ともいうべき赤ちゃんにもおすすめの、初めての絵本にぴったりな絵本ですよね。
夏のくだもの、すいかからはじまり、もも、ぶどう、なし、りんご、くり、かき、みかん、いちご、ばななと紹介されています。
おすすめの点は、まず、なんといっても美しい絵です。写真では出すことのできない、くだものの表情、みずみずしい美しさ、この絵本ならではです。
もう一点は、「さあ どうぞ」と切り分けられたくだもののページです。なんとおいしそうで、やさしいのでしょう。
こどもに読み聞かせているときの幸せをこのページで、感じることのできる、素晴らしい絵本です。
「さあ どうぞ」
この言葉を選んだ作者に、子どもに対する愛を感じます。
最後で、こども自身がばななをむくことができ、この絵本が終わるのも、素晴らしいです。
2歳8か月の息子の大好きで、いまでも読みきかせている、大事な絵本です。