「しゅっぱつ しんこう!」 書棚から
電車好きの長男が、まだ1歳くらいの時、図書館で借りて、親子共々気にいったため、購入したこの絵本
「しゅっぱつ しんこう!」山本 忠敬 作 福音館書店 (1984)
「おかあさん」と「みよちゃん」がおじいさんのいえに行くため、特急列車、急行列車、普通列車を乗り継いでいく旅のお話です。
とは言っても表紙からわかるように、人物は控えめに描かれて、列車が主役です。
本の中では、具体的な地名や駅名は、書かれていないのですが、多分、国鉄時代の、まだ東北新幹線も開業していないころの、仙台駅から盛岡駅、盛岡から浅内駅(今はない)が、舞台であろう、夏の親子の旅の一幕が、力強く美しい絵とともに、描かれています。
途中の各駅で、時計が描かれており、そのため列車に乗っていた時間も大体わかるので、より当時の旅を感じるとともに、現在との違いを比べる楽しみも、あります。
文章は、とてもわかりやすく、簡単で、「しゅっぱつ しんこう!」と電車好きな子どもの、大好きな言葉が繰り返しでてくるので、リズム感があり、とても読みやすいです。
また文字が読めるようになった子どもにも、読みやすい絵本です。長男も次男に何度か読み聞かせています。
この絵本を小さい頃から読んでいた影響なのか、国鉄時代の列車が大好きな息子たちです。